自分を見えなくするもの

 親の意向、世間体、学校で教えられた「良い」と思われる状態を目指す人生でした。良い子と思われるように大人に都合のいい子供になり、進学するものという圧力で進学し、就職し、年頃になったら結婚し出産し子育てをする・・そういう生き方をするのが当然と思い込まされていました。

 

 ずっと前から、自分の気持ちがわからなくなっていました。といよりは、物心ついた時から、自分の気持ちを感じないようにするのが当たり前だと思っていました。

違和感を感じても、放置して我慢し、嫌だ、やめてくれと戦わなかったことで、蟻地獄から出られなくなりました。

自分の尊厳が傷付けられていたら、立ち向かわないとさらに見下されていくのも体験しました。

 

 全ての元凶は、判断基準を世間体や他者の評価に委ねてしまったこと。自分がどうしたいかということすら分からなくなっていたことに気いたのです。。

気づいてからも、混乱はしましたが見える世界が全く違ってきました。

私にも嫌だと言えた経験が自信になりました。

 

「私は今自分を生きている!!」そう叫びたい気持ちになります。

できれば、若い時期に気づきたかったです。それが何より残念です。

色々な人に相談し、視野を広め、知識を得て、自分の感じる違和感や不快感の元を深く考えることが必要でした。

視野の狭い、盲信とは恐ろしいものです。一歩でも横にずれたら、違う景色が見えて、広い世界につながっているのです。