モラハラ夫に対して抱いていた幻想
結婚する前は、元夫はかなりモラハラを出さないように注意していたのだと思いますが、時々、あれ?と思うような性質をチラ見せする時がありました。
これは、心理学ではレッドフラグというそうですが、
「たまたま疲れていたから、不機嫌だったのかな?」とか
重大なことと思わずに、許して見過ごしてしまった事が悔やまれます。
結婚する前の引っかかることは、必ず結婚後
深刻化し重大化します。
お互い様かもしれませんが、都合の悪いことは隠します。
一つ一つは小さいことに思えて、「そんなこといちいち気にしてたら結婚なんかできない」と言われたら、
そんなものなのかしら?と思ってしまいます。
そこでよく考えて見てください。
結婚するのはあなただし、アドバイスしてくれた人とは
別人格です。
自分が違和感を持ったのなら、それが正しいのです。
「結婚すること」自体が目的なら、それでもいいのかもしれませんが、そもそも自分に嫌なことをしてくる、自分を見下してくる相手と
結婚しても、幸せにはならないのです。
よく、D V夫でも子供ができたら優しくなるかも?と
言ってる人がいますが、
子育てという全身全霊でしなくてはならない
一大事を、自分を大切にしてくれない夫と
成し遂げられると思いますか?
あなたの足を全力で引っ張る人物と、
協力なんてできるはずありません。
結局、私の目を曇らせたのは、世間体や親の意向でした。
それでも、離婚協議中くらいまでは、「夫なりに私を好きだったのではないか?」と思ったりもしていましたが、
今は、はっきりと目が覚めました。
元夫は、ただ自分を支えたいためだけに、
都合よく洗脳しやすい私を選んだだけだったと。
バカにできるサンドバックが
欲しかっただけで
私に対する愛情などなかったのだと
実感しました。
いいカモでしかないのに、それに対して
「私が悪かったのかしら?」「私がおかしいのかしら?」
などど悩む必要はありません。
あなたを傷つける人は、夫であれ、親であれ、
あなたを好きでもないし、愛してもいないのです。
ただ、そうあって欲しいという気持ちが拭い切れないだけで。
事実だけを見ていけばわかるのに、
自分の感情が混ざってしまうと本質が見えなくなるのですね。
私が直感的に感じていたことで正しかったのは、
「私が離婚を言い出して、能動的に進めたら、
夫はキレてどうなるか不安」という感覚だったようです。
相談した友人にも、「あまりにも問題解決に時間がかかってしまって、自分の問題解決能力の低さに愕然とする。」と言ったら、
「時間はかかってしまったけれど、
早々に離婚できたとしても
事件になって命に関わることになる可能性を
排除したんだから、あなたは賢かったと思うよ。」
と言われ、私は無意識に安全サイドを選択していたのかもしれないと思いました。
なんとか私と離婚したいと思ってくれるよう、安全に離婚できる方法を模索していたんだなと。
ず〜っと長い間、とにかく夫に刺激を与えないように、
私は無表情、無反応で、何も傷ついていないように振る舞う
絶対に言い返さない。ただ、淡々と従う。